「ここの前庭を子どもたちが遊べる広場にしよう」と、荒井さんが考案した巨大なスゴロク。学生ボランティアがお手伝いして色を塗りました。付属のサイコロを振って、実際に乗って遊んでみましょう。遊び方は自由。荒井さんの絵の上で、どんな旅(じゃあにぃ)を楽しむかはあなた次第!
荒井良二+山形市民(木製什器:相田広源)/2012年 『山形じゃあにぃ2012』のオープンニングイベントとして実施した、荒井さん主催の写生大会に100人の市民が参加しました。荒井さんの感性でいつもの街を眺め、描いてみようという企画。大人も子どもも荒井さんに「なりきって」描いた山形です。どれが本物の荒井さんの絵か、わかりますか?
2006年から1年間、NHK教育テレビで放送された幼児向け音楽番組『あいのて』で、荒井さんが制作した美術セットを移設しました。音楽家の野村誠さんやダンサーの白井剛さんら、出演者が机や壁を叩いて奏でる自由なリズムにあわせ、荒井さんも下書きなしでたった1日で描き上げたそうですよ。
「ヒゲのあるこども、口紅を塗るこども、在るこども。昔からのこども、今もこども、未来にこども、在るこども。僕らの日常の内側と外側に潜む、伸縮自在、伸び縮み自由の在るこども。A.R」 絵本作家としての仕事を離れ、荒井良二さんがアトリエで描きためてきた珠玉の絵画群。
3.11以降、あらためて「日常の偉大さ・美しさ」を描き上げた絵本の原画。第59回産経児童出版文化賞大賞を受賞。「被災した人々へのメッセージとよく言われますが、むしろ被災していない人に、日常のありがたさと、それを忘れてはならないというメッセージをオブラートに包んで描いた。A.R」
森山直太朗さんの曲『花鳥風月』のために描かれた絵。撮影スタジオでおこなわれた荒井さんのライブペインティングが、そのまま曲のプロモーションビデオになりました。大きなキャンバスに次々と花・鳥・風・月のイメージが浮かんでは消え、まるでアニメーションを観ているよう。
『山形じゃあにぃ2012』のプレイベントとして、9月2日に山形まなび館で実施した映画ワークショップ『ぼくらの七日町じゃあにぃ』から生まれた荒井さんの短編映画。参加した60人の学生・市民は、3人1組で撮影チームをつくり、街に出て即興映画を撮りました。映画のタイトルは荒井さんがあらかじめ『ここに住みたい』『山形らしくない』『あぶらあせ』など6種類を決めておいて、撮影前にくじ引きで決めています。 荒井さんが引き当てた「お題」は『じぃじばぁば』。監督は荒井良二さん、カメラマンは『まわりみち、あしのねいろ〜荒井良二の山形じゃあにぃ』の黄木優寿監督、助監督は偕成社で『はっぴぃさん』(2003年/偕成社)など荒井さんの傑作絵本を手がけてきた広松健児さんです。山形市七日町でお年寄りたちの姿を求め、カメラ片手に繰り広げられた荒井良二撮影隊の「じゃあにぃ」の顛末はいかに…。他にもユニークな「七日町映画」がたくさん生まれました。11編の映像作品は山形まなび館内のあちこちで放映中!
前回の『山形じゃあにぃ』で、荒井良二さんがこの地下通路に触発され現地制作したトンネル絵本。近所の子どもたちに大好評につき再登場です。この長い部屋はかつて小学校の石炭倉庫として使われていたそうです。のれんの文字を懐中電灯で照らしながら暗闇を進んでいくと、そこには…
被災地の復興を応援するフラッグを人々とともに描くワークショップキャラバン。震災後、荒井良二さんのもとに『荒井良二の山形じゃあにぃ2010』のボランティアスタッフが再集結。2011年6月から塩竈、多賀城、七ヶ浜、仙台市若林の4つの地区の公民館や劇場をめぐり、秋葉原や六本木でも関連するチャリティーライブを実施しました。 ワークショップでは各会場に招待した地元の人々がリクエストした〈街に掲げたい絵/言葉〉を、荒井さんがその場で描いていきます。気球、風船、空とぶ舟、花火、四ツ葉のクローバー、「ありがとう、おとなりさん」「思いは、届くかな?」などのイメージと言葉が組み合わされ、それぞれの街を彩るフラッグになりました。 仙台市若林区では、フラッグではなく大きな舟を描くパフォーマンスを披露した荒井さん。最後に掲げられた帆には「ぼくらの」という文字が力強く描かれました。フラッグは被災地域の公民館、商店街、船着き場、書店や図書館、小児科病院などに設置されています。
新聞読者からよせられる3.11エピソードの投稿をもとに、一冊の『東北未来絵本』をつくり、被災地や山形県内の図書館に贈るプロジェクト。親から子へ、絵本というメディアによって震災の体験を次の世代に「読み聞かせ」ていきます。第32回新聞広告賞で新聞社企画部門で最高賞受賞。 震災発生からちょうど1年の2012年3月11日の山形新聞朝刊に、読者に向けて荒井さんから『あのとき みんなの手は 何をつかんでた?』と最初の質問が投げかけられました。その後『あれから みんなの日常は 何かかわったかなぁ?』『そして ぼくらの東北は どんな未来になっているんだろ?』と続けて2つの質問が掲載され、山形新聞社に多くの読者から「答え」がよせられました。これらの言葉をもとに、山形の子どもたちと荒井さんが10mの絵巻を描くワークショップを実施し『東北未来絵本』の原画が完成。現在、各地に贈られる2000冊分の製本作業が進められています。
ミサワクラスは15年前に廃業した旅館を改造したシェアアパート。4年前から東北芸術工科大学出身クリエイターや学生たちが住みつく山形版『洗濯船(※)』です。今回、荒井さんはミサワクラスの共同キッチンに、世界各地に持ち歩いてきたスケッチ帖を展示します。住人たちの淹れる美味しいコーヒー&チーズケーキとともに、ページの隙間を漂う船旅はいかが? ※洗濯船(Le Bateau-Lavoir)は、パリのモンマルトルにあった安アパートの名前。 1904年から1909年まで、パブロ・ピカソが恋人のフェルナンド・オリビエと共にここに住んだ。アメデオ・モディリアーニら他の貧乏な画家達もここに住み、アトリエを構え、制作活動を行った。
レトロ&ディープな飲屋街・花小路。週末は酔客で賑わう小路の入口に建つビルの2-3階が『花小路トランク』です。トランク(=旅行鞄)のような小部屋が並ぶシェアアパートですが、現在、残念ながらほとんどが空き部屋。山形じゃあにぃ2012のコラボ企画として、荒井良二さんと建築家の馬場正尊さんが「どうしたらここ花小路で楽しく暮らせるか?」という妄想会議を実施。キッチンでそのやりとりの模様を上映します。
山形市七日町にあるレトロなダンス&カラオケホール『ジャガー』に、荒井良二さんのバンド『荒井良二と連絡船』が上陸!荒井さんの青春の思い出がつまった街に、絵具と火花とエレキギターがほとばしる!大人限定の夜の山形じゃあにぃ。 日時:2012年10月20日[土]19:00~22:00頃(開場 18:30)